2018年4月22日日曜日

1282「三陸6」2018,4,22

 久慈渓流鏡岩を後にして目指すは山根六郷桂の水車広場です。久慈市山根町端神地区
にありますが、今日宿泊予定の新山根温泉を左に見て更に山奥に進みます。この山根六郷桂の水車広場は以下の様に記されています。
 
 「北上山地・遠島山(とおしまやま 1262m)の山懐に点在する旧6カ村が、藩政時代から山根六郷と呼ばれてきた。久慈市山根町の6集落(端神、木売内、上戸鎖、下戸鎖、細野、深田)である。奥山の沢の清らかな水とともに、伝統的な暮らしが受け継がれてきた。
 板壁や茅(かや)ぶきの古民家が残る。かつて塩作りの盛んだった北三陸沿岸部の野田や久慈と内陸部を結ぶ「塩の道」沿いにあり、「たたら製鉄」で栄えた。
 人々は昔からソバ、豆、雑穀を主体に険しい土地で農業を営んできた。雑穀をひく水車小屋は里のシンボルになっている。水車広場で開かれる「くるま市」では、郷土料理の豆腐田楽や手打ちそばを味わえる。」  

「なつかしい郷土料理や、渓流のせせらぎが心にしみる 端神地区の「桂の広場」では、4月から12月までの第1日曜日「くるま市」が開かれます。
 ゆかべと呼ばれる手作り豆腐や栗餅、おから餅焼きストギなど、山根六郷に伝わる郷土料理が人気を集めています。
 また、5月と11月に開催される「水車まつり」では、そば打ち体験や郷土芸能が披露され、大勢の観光客で賑わいます。山根六郷に つたわる郷土料理の数々いまや健康食として注目を集めている雑穀をつかった寒冷地ならではの味が楽しめます。」
 
 この地は故森繁久弥さんがこよなく愛して所で、以下の逸話があります。
「平成3年7月、森繁久弥さんを乗せたヨットが日本一周の旅の途中で久慈港に入港しました。山根六郷の端神地区にある「桂の水車」を訪れた森繁氏は、地元の人々の温もりあふれるもてなしに感激し、この地区を「別嬪(べっぴん)村」と名付けられました。森繁氏が愛した山根六郷・桂の水車広場等では、ありのままの自然を求めて人々が訪れます。」

 「水車まつり」の様子は以下のサイトに詳しく記載されていますが、のどかな中に人々の笑顔と楽しい交流の様子が見えます。水車小屋と村まつり、水神様を讃え、端神の大桂の巨木を中心に集う場。今は見られなくなった日本の原風景がある世界です。
  
  
 3月31日はまだ冬篭りで村も水車小屋も人っ子一人居ない淋しげな世界です。しかしここに沢山の方々が集う様子が目に浮かびます。大事な所です。木内さんも懐かしげに見学して、これからの村作り構想にもヒントになりました。少し散策して宿へ向かいました。






 新山根温泉は別名「べっぴんの湯」と呼ばれています。
 「新山根温泉べっぴんの湯は古くからたくさんの人々に愛されており、入湯するためにはるばる遠くから通う方もいらっしゃいます。
 その最大の魅力は、pH10.8という東北随一の強アルカリの湯にあり、湯につかった瞬間からお肌のつるつるすべすべ感を感じることができます。
 気泡風呂やサウナ、露天風呂も付いた大浴場と、青森ヒバの香り漂う小浴場のそれぞれをお楽しみいただけます。
 にほんの里100選にも選ばれ伝統文化を色濃く残す山根六郷(久慈市山根町)に位置するべっぴんの湯は、季節を追うごとに様々な色を見せてくれます。
 春は花が咲き乱れ、夏には草木が茂り、秋には実りを結び、白い冬も人の温もりがあります。あたりまえの素朴な自然の風景は今も美しく、見る人の目を楽しませてくれます。
 そんな日本の原風景を残す山根には、豆腐田楽やそばきり、マツタケ、清流に育まれたイワナなど、素朴な食文化が数多く残っており、べっぴんの湯では、それら郷土食のほか、地元久慈市の海の幸、山の幸を中心に心からのおもてなし料理を取り揃えております。」



 温泉はすべすべで心地良く皆さんにも好評でした。夕食は豪華な船盛の刺身も山海の幸がふんだんで食べきれない位です。美味しく頂いて、2次会も楽しく過ごせました。そして熟睡です。