2018年1月26日金曜日

1196「戊戌1」2018,1,26

 2018年1月もあっというまに月末になりました。強烈な寒波が日本を襲っていますが、白根山噴火や地震など地球は変化激しく人間は翻弄されています。節分2月3日を過ぎ、立春2月4日から節入りしていよいよ2018年の本番がスタートします。
 私は年初には今年は果たしてどんな年になるのか先人の知恵で一通り確認して、楽しみながら過ごせる心の準備の一助にしています。
 果たして2018年は如何でしょうか。2018年は十干十二支九星気学でみると、戊戌(つちのへ いぬ)・九紫火星(きゅうしかせい)です。その意味を紹介します。

 まず十干の戊(つちのへ)です。
「十干の「戊」は、生命の成長サイクル「甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸」の十種類のうちの5番目にあたり、勢い良く葉が茂る様子を表し、横溢する生命力、繁栄を意味している。
 易学の古典によると「戊は“茂”に通じ、陽気による分化繁栄」と書かれていて、人間で言えば仕事をバリバリとこなす壮年期であり、人生で最高の活動時期という事になろうか。
「戊」の文字の成り立ちは、その部首が「戈構(ほこづくり)」であることからも分かるように、先端に斧状の刃がついた矛(ほこ)の象形文字である。これは、農作業で伐採する道具の事を指し、繁りすぎた枝や葉を落す作業に用いられたと言う。

「戊」は、陰陽五行「木・火・土・金・水」の分類では「陽の土」に当たる。方位も五行で分類されるが、土は東西南北のどこにも関わらず中心点にある。季節も同じく春夏秋冬のどこにも関わらず、四季の変わり目である立春・立夏・立秋・立冬の直前の18日間ずつが土となる。土用の丑の日で有名な土用はこの期間に当たる。
 このように五行における「土」は中庸であり、陰にも陽にも属さない。これは一種の安定とも取れるが、他方、陰陽と言う二極に分類されない不安定な境界線上にあり、ヤジロベエの一本の足のごとく、バランスがくずれれば、どちらにも転ぶ可能性がある状態とされている。」

 十二支の「戌」の意味は
「「戌」は「一」、「戈(ほこ)」から成り立つため、刈り取って一つにまとめるという意味を持ちます。同時に、「滅」に近い漢字でもあり、草木が枯れ果てた状態を指す。「戌」の前の「酉」が収穫を表すため、納得ですよね。逆に「戌」の後の「亥」は草木が種の中で育ち、「子」で芽吹きを迎えます。従って、「戌」は秋・冬の季節にあたるというわけです。」

「「戌」という文字は「一」と「戊」で成り立っていて、刈り取って束にした草と、刈り取りの刃物を表した象形文字であり、「終わり」を意味している。そこから派生し、後に「滅」という字が生まれた。」

「戌」は、本来は「滅」という字で、草や木が枯れる状態を表すと言われたりしますが、全ての物が土の中に還っていくような状態とも言われます。また、「戌」自体には作物を刃物で刈り取り、ひとまとめに締めくくるというような意味合いがあります。

「そして「戌」は、陰陽五行の分類では「陽の土」に当たる。つまり「戊」と同じである。このような「陽の土」×「陽の土」という同じもの同志が重なりあう関係を「比和」と呼ぶ。」

 そして干支の「戊戌」の関係で見ると、
「十干・十二支はそれぞれの意味はもちろん、組み合わせによって表す意味が異なる。例えば、お互いに強め合うもの、打ち消し合うもの、どちらかを凌駕してしまうものなどがあり、この比和の関係は、相互を最強に強め合い、プラスとマイナスであっても互いに打ち消し合うことは無く、どちらかに転んで持てる属性を最大に発揮するものである。」

「この比和は同じエネルギーが一段と高まるとの意味で、良いエネルギーは一段と向上する一方、悪いエネルギーは一段と悪化するのだとか。勝手に解釈するならばリセットした状態であるだけに、良い方向と悪い方向、どちらにも傾きやすいリスクをはらんでいる。」

「つまり2018年の「戊戌」という干支が意味するものは、大いなる繁栄を意味する十干の「戊」と、滅亡を意味する十二支の「戌」が、「比和」という関係によってその威力を最大限に強めつつ、でもどちらに転ぶかは不安定な境界線上にある、ということになる。
十二支の戌は終焉を表し、滅亡を意味する。そして一つの滅亡は新たな誕生の源となる。

「何かしら大きなことが起こることが予想されます。良いこと、悪いことがはっきり分かれるでしょう。
 草木が再生するために地に還るように、不要なものは切り捨てることで新たなチャンスが得られます。何を取って何を捨てるかを明確に定めるのが大事です成長や成熟とは違って、別のステージに行く感じです。枯れないために。考えてみてください。