2017年12月27日水曜日

1166「出羽5」2017,12,27

 唐松神社を後にして秋田市河辺岩見の鵜養地域の岨谷峡に向かいます。自然豊かなこの地は見所が豊富です。先ずこの地区の紹介です。

「鵜養地域は、秋田市河辺を流れる岩見川の源流、大又川と小又川に囲まれるように集落を形成しています。
 江戸時代の紀行家、菅江真澄は文化8年(1811年)8月に鵜養を訪れ、風景を描いた色鮮やかな絵図や解説文を残しています。
 集落内には石積みの見事な堰(せき)が張り巡らされており、農業用水や生活用水に利用されています。
 昔ながらの堰や茅葺き民家が残る美しい農村景観は、「せせらぎウォーク」に多くの人を呼ぶ要因の一つにもなっています。
 東経140°21’34’’、北緯39°41’52’’の場所に位置し、秋田県の「真ん中」として知られる「河辺へそ公園」は、鵜養地域の景勝地、岨谷峡の近くにあります。
 昭和60年(1985年)、秋田県内の青年グループが「秋田県のへそ」にあたる地点を調べたところ、ちょうど河辺町が中心だったため、岨谷峡に「辺岨(へそ)神社」を建立し、この時に設置された中心標の周辺を「へそ公園」と名付けました。
 公園の入り口では、へそ公園で行われるへそ祭りで踊られる「へそ踊り」の様子をかたどった可愛いマスコット像が出迎えてくれます。」


 最初に訪れたのは「殿渕」です。その紹介です。
「鵜養地区を流れる大又川をさかのぼると、翡翠色の水を湛える渓谷、殿渕が姿を現します。その名の由来には、昔この地を訪れた殿様がその場所で落馬したため、という説や、久保田藩2代目藩主の佐竹義隆公が、この場所で金銀の銭を撒いて地元の漁師たちに拾わせたことから、というものなど諸説あります。
 殿淵にかかる小さなアーチ橋を渡ると、透明感のあるエメラルドグリーンが眼下に広がり、清流の証であるイワナやヤマメなどの姿を見ることもできます。また、川面の両岸にはツツジやカエデが生い茂り、四季折々の姿を見せ、見る人の目を楽しませてくれます。」
 大きく川が蛇行する所で橋を渡ると広場、東屋があります。川の流れ、その色合いはエメラルドグリーンで神秘的な感じです。太陽の光が美しさを深めてくれます。
 






 次に殿渕から100mほど上流にある「伏伸の滝」を訪れました。その紹介です。
「鵜養多目的研修施設前のバス停から歩いて数分のところにある伏伸の滝は、高低差が6mと少ないながらも水量は豊富で、川底が見えるほどに透き通った水の流れを間近に見ながらの散策コースは清涼感満点。
 春から夏にかけて清流の両側には岩肌の間から様々な緑が顔をのぞかせ、秋にはその緑が見事な紅葉へと変わる、シーズンを問わず訪れる人の心を魅了するスポットです。真冬は、雪の積もる足元に注意が必要ですが、静寂に包まれた純白の光景の中を流れる滝は、静と動の対比を感じさせ、別世界に紛れ込んだかのような感覚にとらわれます。
 下流の殿渕から遊歩道が続いているので滝のすぐそばまで近づいて見ることができ、飛沫を浴びながらの迫力ある光景を楽しむことができます。
 昔はマスが生息し、農作業用の「もっこ」と呼ばれる道具を使ってマスを獲っていたことから、「もっこ滝」と呼ばれていました。」






 伏伸の滝から700m位更に上流に進むと「舟作」があります。その紹介です。
「岨谷峡の殿渕、伏伸の滝、そして舟作。太平山県立自然公園を代表する渓谷美です。両側に迫る岩場を穿(うが)つように蛇行する清流が、見た者の心を癒し、感動を与えてくれます。江戸時代の紀行家、菅江真澄が訪れたことでも知られる景勝地です。
 「舟作」という名前は、岩盤が水流に削られて舟の形に見えることに由来すると言われています。また、この地を遊覧した菅江真澄は、その名前の由来として「湖であった昔、小鮒などを漁した場所で、フナ、雑魚といわれていた名が今に残ったものであろう」とも記しています。
 周辺の沢から流れ込む水が、舟作にできた岩盤の溝に淀み、飛沫を立ててうねり進む様は、真澄が記した『勝手能雄弓』の中の絵図にも見ることができます。
 激流と岩と広葉樹の森が形づくる奇観は、一帯が薄緑色に染まる新緑の季節にこそ訪れてみたいものです。」








 舟作から引き返し、大又川を下流に下り小又川と合流した辺りにへそ公園があります。そこを少し進むと「岨谷峡」があります。その紹介です。
「岨谷峡は、太平山県立自然公園内、岩見川上流域にある渓谷で、紅葉の名所としてよく知られています。約300mにわたって続く絶壁と渓流、そして緑濃い木々が織りなす渓流美は、新緑から紅葉のシーズンにわたって訪れる者を癒してくれます。
 春から秋にかけてはハイキングや渓流釣りを楽しむ人たちで賑わいます。特に秋は紅葉が美しく、また秋田市中心部から車で30~40分とアクセスが便利でもあることから人気の観光スポットとなっています。
 昭和27年(1952)選定の観光秋田三十景の中にも選ばれ、また文化8年(1811)には菅江真澄がここを訪れて、日記「勝手能雄弓」の中に岨谷峡の絵図を残しています。」
http://common3.pref.akita.lg.jp/genkimura/area/detail.html?cid=17&id=863

 川の対岸に聳える岩山は見事です。寒さの中の清涼感はまた格別です。暫し自然美を愛で楽しみました。