2017年12月10日日曜日

1149「恵み2」2017,12,10


 実験1:人間の血中ホルモン、活性酸素等
 バックグランドを揃えた被験者男女各20名、平均年齢25,5歳で、1日90分、4週間「ぜ」環境下で暴露を受けて、唾液免疫ホルモン、血中活性酸素、抗酸化力を測定したものです。以下簡単に結果を紹介します。

・エストロゲンは女性ホルモンで閉経期前40歳位後半から減少する。減少すると、のぼせ、いらつき、骨粗しょう症、アルツハイマー発症に影響する。男性はあまり減少しない。
 エストラジオール(女性ホルモン「卵胞ホルモン」を補う薬で、更年期障害の治療に用いる):卵胞期、黄体期で基準値が変わるので卵胞期の前期、後期の人に使用。老化が起きるのでHRT(ホルモン補完療法)で血管拡張して弾性をもたらすなどで、コレステロール、LDL、脂質改善。老化、血栓症のリスクが大きい。
 結果:エストロゲン 対照区 10%UP  実験区 30%UP。これは医療に使用出来る。リスク無く日常生活に良い影響をし、ホルモン療法以上の効果が期待できる。

・テストステロンは男性ホルモンで、これが減少してくると、うつ病の原因、認知症の原因と考えられる。不元気症候群で脳の海馬の神経細胞が減る。意欲、性欲減少、寿命短い。若い人も低下し、抗欝、ホルモン療法で改善が見られる。女性は高い。しかし副作用が起きている。患者は600万人。
 テストステロン、エストロゲンの測定はあまりされていない。安全、簡易な治療法を求められている。平常値が低い人が対象。
 結果:テストステロン:対照区 3%UP 実験区 17%UP

・活性酸素
 結果:2週間で優位に減少した。減少率 対照区2% 実験区12%。
 2週間で女性の反応が顕著。女性が人の基本形で反応適応力が高く反応が速い。男性は誕生の最初からストレスがあり、それが一生かかっていて、それが寿命となるので女性は110歳~120歳、男性は100歳位で寿命の差が大きい。この会場の生態系で影響を受けているが女性の方が敏感だ。

・抗酸化力
 結果:対照区 2% 実験区14%(女性) 12%(男性)

・POMS:気分に関する 
 緊張、免疫、情緒は男女共低下 怒り因子、活動(心と身体)男女共上昇
 抑鬱、女性低下、男性上昇

実験2:細胞増殖に付いて。
 ミトコンドリアでATP合成している。ミトコンドリア活性物質が老化防止、若返り効果を発揮している。
 皮膚の真皮細胞に暴露して若返り・老化防止実験:3日間 1日3時間暴露で培養した。
 結果:しらべ暴露:ミトコンドリア活性増殖1,7倍。老化細胞の増殖1,4倍
 対照区はほとんど変化なし。実験区は顕著に高い。細胞の若返りデータが得られた。80歳でも若返りは可能。

実験3、癌抑制
 人の癌はアポトーシスを促進する。コバルト60の照射プールが大阪府立大にある。西日本最大のもの。照射で細胞死する。ネクローシス、アポトーシス(自死)・オートファジー(染色体断裂して自らがプログラムで綺麗に死ぬ)。
 癌治療では、我々が持つプログラムをどう生かすかが目的だが、環境を活かす視点は無い。環境に細胞を入れるとどうなるか。癌のミトコンドリアの変化を見る。
・脱水素酵素
 0,03シーベルト、0,1シーベルト、0,3シーベルト、1シーベルト照射
 結果:0,3シーベルトでは抑制。1シーベルトでは顕著に抑制する。
 厳しい環境で生命を守る機能が急激に働くのではないか。

・断片率(DNAの断片率)
 0,03シーベルト、0,1シーベルト、0,3シーベルト、1シーベルト照射で0,3シーベルト、結果:1シーベルトで急激に高くなる。人間の治療で環境系に暴露して治療に使える。
 ガンマー線の癌細胞の増殖抑制、DNAの断片率、アポトーシス能力が高くなる。
 抑制殺傷効果がある。