2017年8月22日火曜日

1039「インフルエンサー2」2017,8,22

 私にとって演題名の「インフルエンサー」とは聞き慣れないものでした。
 今回、初めて知ったのですが、若手の女性グループの「乃木坂46」が歌う曲で、2017年3月22日に発売されたシングルの曲名なのです。作詞は秋元康さんで、その世界では最高のヒットメーカーです。同じく秋元さんの作詩で「欅坂46」の「サイレントマジョリティ」と言う題名の曲があります。
 共に澤野さんの講演会の題目、キーワードになる様な意味の言葉で、その歌詩の内容を見て、澤野さんは秋元さんの重要なメッセージを発していて、ある真理を捉えているのではないかと言います。
 
 ウイキ・ペディアに「乃木坂46のインフルエンサー」に付いて以下の様に記されています。
「表題曲のタイトル「インフルエンサー」は「影響を与える」という意味の言葉「influence」に行為者を表す接尾辞「er」が付いたものである。
「自分は好きな相手の一挙手一投足から影響を受けている」という一途な想いが、星と星の関係性に例えた歌詞で描かれている。」

 更に、その「乃木坂46のインフルエンサー」に以下の様なコメントがあります。
「インフルエンサーとは端的に言えば、世間に大きな影響力をもつ人や事物を表す言葉である。
 この歌の主人公にとって君という存在がまさしくインフルエンサーのようなものである、というわけである。
 つまり、平たく言えばこの歌は、人生において影響を及ぼしている人のことを、影響を受けている立場の人から歌った曲であるとも言えるわけだ。
 また、サビにおいて「恋」という言葉が出てくるように、この歌において僕にとって君への憧れは「恋」とも呼べる感情であることを匂わせるとともに、僕と君との距離感はまさしく、アイドルとファンの関係性であるようにも読み取れるように書かれている。
これは、秋元康が得意とする、メタ的な構造、ファンのことを揶揄するような構造の歌詞でもあるように見えるわけだ。
 だって、君以外は興味がないくらい君のことが好きなのに、その関係は「会話未満」でしかないなんて、アイドルとファンの関係くらいでしかありえない状態である。
 これは、ファンがアイドルにどれだけ貢いでもその思いがどれだけ強くても、アイドルとファンの物理的な距離が変わることはないという現実を突きつけているようにも見えるわけだ。
 でも、そのことをほんの少しだけ肯定的に書いているからこそ、サビの末尾は「存在こそがインフルエンサー」なんて言葉にしているわけである。(以下略)」

 では「インフルエンサー」についてはどうかと調べてみると、知恵蔵miniの解説では以下の様にあります。

「世間に大きな影響を与える人物、特に人々の消費行動に強い影響を与える人物のこと。
2000年初頭にブログやSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)などインターネットにおける発信が盛んになって以降は、インターネットを用いて消費者の購買意思決定に大きな影響を与える人物のことを特定して指すようにもなっている。
 具体的には、好感度・発言力の高いタレント・モデルなどの著名人の他、動画共有サービスYouTubeで圧倒的人気を得ている「カリスマYouTuber」などが挙げられる。
 それらの人物に企業が自社利益のためアプローチし良質な口コミを広げることをインフルエンサー・マーケティングといい、これらにより莫大な利益をあげているインフルエンサーもいる。 
 一方で、ステルスマーケティング(ステマ)やヤラセ投稿などにつながる懸念もある。こうしたインフルエンサーによる問題発信が企業に悪影響を与える事例も出ている。(2017-3-23)」

 この中で「ステルスマーケティング(ステマ)やヤラセ投稿などにつながる懸念もある」とあるように、3次元の表層的な物売り、金儲けの手段で、かつ騙しの手法としての危険性を持っているもの様に見受けられる。
 しかし「インフルエンサー」は本質的な真相世界、多次元に繋がる準備が出来ている人には、直観を通して瞬間的に呼応できる情報共有、共振作用と成りえると思えます。その為には、現実に即した知識、体験、理論を持ち、俗的な欲望、夾雑物を断捨離し、なおかつ純粋な感性、霊性、精神性を高めて行く努力が必要な世界とも言えそうです。

 澤野さんは「インフルエンサーとは多次元と3次元を均衡して、バランスを取った人が辿り着く境地だと」言います。そして「そこでは身体、想念がメビウスの輪の様に、一気に循環が始まる。しかし、それが始じまらないように世の中が仕掛けされている。」と。