2016年12月8日木曜日

781「大樹4」2016,12,8

 次に、本のプロローグに戻って澤野さんの核心的なお話を紹介します。

・なぜセオリツヒメは3,11を起こしたのでしょう?怒っているということですか。
澤野:
「東北は、縄文神アラハバキと同一と思われる「艮(うしとら)の金神」(艮[干支の丑と寅]の方角、つまり東北の方角にいるとされる金神[祟り神]。陰陽道では艮の方角は「鬼門」と呼ばれ、忌み嫌われている)が封じられた地でもあります。しかし、どうして鬼門などと汚名を着せられ、忌み嫌われなきゃならなかったのか、ということです。
 それは、東北は蝦夷であり、日高見国であり、アテルイやモレがいた縄文王国でしたから、大和朝廷はそんな縄文のアラハバキ、セオリツヒメ、艮の金神なんかが、いわゆる「日本」の正式な神であっては困るわけで、そんな本来の日本の神を封印し、隠すことこそが、これまで大和朝廷がやってきたこと、そして明治維新と明治新政府がまず何よりも先にやったことでしょう。そして、どういうわけか、その存在の封印が解かれて目覚める合図のようなものが、東日本大震災だったのかもしれない、ということなんです。
 それは一見、破壊にみえますが、そうではなく、歴史の中で封印されてきた日本のネイティブ原住民である東北の縄文日高見国(ヒタカミコク)、縄文、艮の金神、セオリツヒメの起動が始りましたよ、という合図です。
 あと、震災後に全国一斉に「絆」という言場がもてはやされましたが、「絆」って何ですか。「1つの日本が一致団結して」って言いますけど、日本はこれまで歴史上「1つ」だったことなんか1度もありませんよね。
 日本、いや、昔はこの国は「日高見国」と呼ばれる縄文の平和な国でした、いやもっと言えば「日高見国」などという国名すらない時代がありましたね。そこには、本当に沢山の少数民族や先住民が暮らしていました。
 よく日本は単一民族だとか、大和民族だとか言っていますが、日本は「単一民族国家」だったことはかつて1度もないですし、今もリアルな現実として「単一民族」ではありません。だから、皆さんがそう思わされているだけです。「大和民族」という言葉だって、明治維新以降に作られた「1つの日本」という幻想を強化するためのスローガンにすぎません。」

「だから日本は「龍体列島」と呼ばれるんです。「JAPAN」そのものに宇賀神という宇宙根源神が最初から備わっていたということですよ。
 そして、最近、熊本で大きな地震が起きました。そして茨城県南部や北部でも何度か地震が起きていますよね。これはまさしく日本列島を貫く龍体の脊髄である「中央構造線」が活発化、つまり身震いを始めた、つまり封印されてきた縄文が再び胎動を始めたという合図さんですよ。その胎動にセオリツヒメとシリウスが大きく関わっています。
 この本でその根幹について迫れたらうれしいなと思っています。僕は、セオリツヒメとシリウスと近現代史の総括について、この本で語りたいです。
 特に弁財天と同一神とされるセオリツヒメ。ニューヨークの自由の女神が実はセオリツヒメだったという話しとか、フランスのモン・サン=ミッシェルは弁天島で、そこで信仰されている大天使ミカエルが実はセオリツヒメだったとか、そういうところに触れたいですね。言ってみれば、つまり、世界は日本を原点にするセオリツヒメの力を奪い合ってきたというのが世界史の実相であるわけですよ。
 しかし、当の日本人、いや、日本語の言霊がわかるすべての日本に関わる人たち自身がいわゆる「反知性主義」の流れに呑み込まれてしまい、自らの本質に迫る意識になれない状況となっているのが悲しいところです。日本人、いや、日本に関わる日本の言霊を理解出来る人すべてが、このような日本の霊的な意味を理解したとしたら、大変なことになるでしょう。それは一大事です。
 これらのことを総称してバチカンは「反キリスト」と称しています。バチカンにとって都合が悪いから「反キリスト」なんです。」

「後々のために、一時、私は身を引きますよという意思を感じます。同様に、弥生が入って来たときも縄文は身を引いているような気がする。
 出雲の国譲りの話もそうですね。そのときのままの縄文(縄文人たちは自らを縄文人などとは当然称していなかったでしょうけど)をこのまま続けるよりも、一度、新しく入ってきた弥生の人たちに実権を託して、様子を見て、いつかその弥生文化を経た上で、それらを体得した後に、再び「新たな縄文スピリット」として復活することを夢見たのではないかと思えてなりません。
 千利休が唱えた「一より習いて十を知り、十より返るもとのその一」とまったく同じ行程ですよ。最初の無辜な「一」と、十を経てから返った「もとのその一」は似て非なるものですから。
 縄文スピリットを持つ人たちは、もしかしたらそこまで見越して弥生に道を譲ったのではないかと思えてなりません。それが今、現代において「もとに返ろう」となっています。まさに壮大なロングスパンですよね。」

 ほんのさわりを紹介しましたが、興味が尽きない奥深い内容の本です。これまでの常識が洗い流されて、今必要な新たな視点に気づく貴重な変換装置、ミラーになることでしょう。是非、購入して一読してみてください。
 そして澤野大樹さんのスペシャル講演会、「仙台セミナー第十一章『2017ARAHABAKI、RISE!!』~フラクタルに顕現する瀬織津姫プログラムの淵源の謎と秘密~」が12月25日15時半から、クリスマスの日に開催されます。今回の著書で触れられなかった更に深い内容に迫る驚愕の世界を知ることになるでしょう。是非とも参加下さい。