2016年8月1日月曜日

652「ホロトロ3」2016,8,1

 内呼吸とは、筋肉細胞に酸素が行ったことです。酸素を沢山燃やす必要はありません。種火が貰えれば良いのです。リンパはリンパ管のリンパでなく、細胞間のもので間質リンパが大事です。
 心臓から出る血液は酸化鉄で赤く、還元鉄は黒っぽいです。身体の体液の中で、血液は4リットルありそれが血管の用水路を流れます。細胞間、間質リンパに田んぼの中の水は10リットルあります。この体液の循環不全が起きるのが病気で、老廃物がたまることです。
 血流は良い状態でも、体液の流れが悪いことに問題があります。その体液を間質リンパと言います。その9割が静脈として血液へ入り、1割がリンパ管へ入ります。上澄み部分が血液へ入り、底の方の下水様のものがリンパへ入るような状態です。それが鎖骨下で吻合しています。 
 リンパでも、管内リンパは流すことが大事ですが、間質リンパは流すのでなく、整える、ケアすることが必要です。ですからリンパケアとリンパマッサージは違うのです。間質リンパは流してはダメです。例えば、部屋の空気を換気扇で流すのではなく、窓を開けて流れるようにすることが大事です。
 
 ウエストは減らすことが出来ます。深呼吸で身体を拡げて吸い、もっと身体を伸ばして吐くのです。求心性にすると身体の筒が縮むので、逆に広げるのです。筋膜モデルで捉えて、身体が筒の様にして整えます。この捉え方は合気道の技に通じます。
 腰痛は足の親指と踵に輪ゴムをすることで軽減します。これも屈筋理論です。筒理論。筋肉を緩めるのにストレッチでなく8つの条件があります。
 支持筋として前、後、内、外、伸筋、屈筋があります。足の親指と踵に輪ゴムをすることで屈筋支持になります。しかし伸筋で立つと過緊張になるので、そうすると痛みが出ます。伸筋側の関節が痛くなり。屈筋で立つと筋肉は柔らかくなります。親指から踵へ輪ゴムをして屈筋支持にすると大丈夫です。力を出すのに力を入れてはダメです。
 
 肩こり、首の痛みなどには次の動作が有効です。顔を斜め45度に向けて少し倒し、倒した反対の腕を手のひら上向けで腕を少し上げて開きます。手をくるくる回し、握って、開いてを数回します。その後、下あごを左右に動かします。深呼吸して、肩、首、頬を下向きに軽くなでます。
 症状は固定しないことです。良くなるか、悪くなるかです。そして身体を閉じるか、開くか、どちらかです。
 
 脳の海馬は再生するようです。呼吸に意識を向けると良いです。そしてやさしい言葉を発し、意識は今、ここへ集中させます。この身体の内呼吸で海馬の書き換えをするのです。過去の事実はありますが、そこに上書きをすれば良いのです。
 動作を確認することです。外呼吸だけでは筋肉が緊張します。内呼吸をすると緩みます。上書きをすると良いです。そこで+αをしていきます。
 なでるだけで身体が温かくなります。体操などもしっかりしないで、だらだらと普段やらない動作をすることです。努力してやらないことです。体重も月に2キロ以上やせないことです。身体のむくみを取ることでコンスタントに体重が減って行きます。

 筋肉をゆるめるには、ストレッチがいいといわれますが、お勧めできません。硬くなった筋肉は、ストレッチではやわらかくなりません。硬くしぼったおしぼりはどんなに引っ張っても伸びないのと同じです。しかも、筋肉には引っ張ると反射的に収縮する働きがあります。ストレッチは筋膜を一時的に伸ばすだけで、のちに反動で筋肉はさらに収縮し、こりを悪化させてしまいます。

 筋肉をゆるめるには、以下のことが基本になります。
・軽くふれる。刺激を与えるのではなく、そっと触れることによって、脳に刺激を与えま す。
・ゆらす。動かなくなった筋肉を、端からそっと揺らして動かします。
・息を吐く。呼吸は、筋肉をゆるめるための重要な要素です。口から息をゆっくり吐いていくと、副交感神経が優位になり、体の力が抜けます。
・バランスをとる。体の前後・左右のバランスが偏っていると、筋肉が片方に引っ張られて過緊張を起こし、かたくなります。
・同調同期。一つの組織が動けば、隣の組織も同じように動き始めます。ゆるめたい筋肉の周りの組織をゆるめることで、その筋肉もゆるみます。
・努力しない、がんばらない、強制しない。全身の筋肉をゆるめるには、努力やがんばり はまったく必要ありません。
 この「努力しない、がんばらない、強制しない」はさとう式リンパケアの哲学で、これは人生のさまざまな局面に当てはまります。」