2015年11月23日月曜日

513「大敬」2015.11.23

 少し前のことです。このブログ「498ギブ2015,11,4」で紹介した今年の船井フォーラムで2日目に立花大敬さんがお話をしました。印象深い内容でしたので少しかいつまんで紹介します。
 この内容は、私がスペインで感じてきた西洋、キリスト教的な文化への違和感を違う角度から明らかにしてくれる、そんな気付きの内容でした。

「私は45歳で今の高校に勤めました。それまでフリーターで定職に就けず、精神的にもダメな状態でした。
19歳の時に大学紛争があり、1年間ストライキでしたが、どちらの思想のグループにも入れませんでした。その思想の土壌は崩壊しているし、もっと混乱がこれから来ると1960年位に思っていました。その当時、私は21世紀の理念を確立したい、と思っていたのですが定職に就けませんでした。今で言うところの、パラダイムシフトしようと思っていました。
 20世紀の西洋文明の枠組みを標準にして行動していたことが矛盾、混乱を来たしたので、そこから卒業して、シフトしたいと思っていました。
 境界線があり、それで各自を区切っているのが西洋文明のあり方です。更にその上に神がいて、そことも断絶している状態です。その境界があることで葛藤があり、混乱があるのです。その辺のことは、ケンウイルバーの著書「無境界」で述べられています。このように個で分けていく事で不幸が起きているのです。
 
 私は45歳から48歳に掛けて、新しいパラダイムを2つ作れました。
 意識の座、の円が上にあり、そこから各自に円錐形の頂点のように繋がっているのです。他の皆さんも、各自が同じ様にそこから下りる円錐形の頂点です。その各自の段階で重なるレベルがあるのです。意識が拡大するということは周りの人を思いやれることです。
 もう一つは人類の魂の進化論で、いのちは成長したい欲望があり、その意志を持っているのです。球の上の角があり、1つ1つの角が1人1人の人間であり、各自の存在です。その角を持たせて、それぞれに成長させることでエデンの園から出たのです。しかしキリスト教はそれを罪悪として教えたのです。
 肉体が死ぬとその球に帰ってきて、家庭やエデンの園が良かったのです。そうしてだんだんと各角が成長して、それぞれが重なって来るのです。元々は1ついのちから、個のいのちに分裂して、又1ついのちに帰る、ということです。
 
 45歳に想いついたのです。その後、今の学校に就職しました。何故か、試験を受けずに採用されてしまいます。1年目で初めて教える物理を担当して、全国1の成績を上げてしまします。そして7年目で部長になり、その後、教頭になったのです。
 47歳でしあわせ通信を始めて、皆さんに通信を発信し、定年後の嘱託も終える来年から大敬カンパニーが出来ることになっています。
 これまでいろいろな実験していました。それは理論だけでない、新しいパラダイムを試していたのです。そして今は、資本主義の枠の中でも実験して、そこでも幸せに成れます。
 
 今の幸せと45歳までの不幸せの状態の違いは以下のように言えます。
 不幸:貧しい、淋しいし孤独、虚しい
 幸せ:豊か、賑やか、生きがい
 今日この会場に来ている人は、前世で皆さんと集っていたグループの人達です。私たちが今生ですることは頑張ってやること。そしてゴールは35世紀です。そこまで共同で修行していくのです。
 お金を使うことは無いのですが回りはあらゆる面で豊かになっています。そしてこれからはリーダーシップでなくメンバーシップの時代です。

 西洋文明観は各自が囲いの中にいて、各自が殻で包まれているものです。そこでは不安、孤独なので、中へお金、物を入れて解決しようとしたのですが、逆に益々不安となり、囲いを更に高く、厚くするのです。すると益々、行き詰まり、苦しくなり、恐怖心に襲われるのです。
 これからは各自の囲い、殻に隙間があり、その隙間から周りが入り込むのです。そうすると思いが早く叶うようになり、自他一体の豊かさに成っていくのです。
 何のためにお金を使うのか。空っぽ財布では必要な時に、必要なお金が入っているのです。これが本当の豊かさです。
賑やかとは友達が多いことではありません。私は人付き合いをしません。酒は飲まないし、学校で子供達といると楽しそうだと見えるのですが、しかし義務感はないのです。しかし年齢と共に賑やかになっていくのが良いです。
 生きがい、自分のお役立ちは何かです。今の子供たちの方が進化しています。昔の方が今よりも殺人が多かったのですが、マスコミは正しく報道していません。生きがいを感じると自分を肯定できます。私は、自分は他人で、他人も他人と分かった。ノーベル賞受賞者も自分で、自分は自分で華々しいこと無くてもOKなのです。どの角も必要で、ジグソーパズルのワンピースを完成させていくのです。
 マリアさんの生き方の中で、長男のイエスは能力が無い大工でダメなひとでした。そして30数歳で死刑になりました。しかし、マリアさんはイエスを精一杯育てました。そして彼はワンピースになっていったのです。
 それぞれに価値のある生き方が分かってきて、そこの自他一体が分かってきたのです。そう想定して生きることです。

(会場から質問がありました)
 嫉妬されるとしても、自分が自分と落ち着けられたらOKです。気にしている自分でなく、自分のペースで専念することです。関係に左右されてはならないのです。そうすると傷付けられるがやがて収まります。それが自分の道で他者は出来ないことです。
 そして、自分の特性で、やれないことはしないことです。ものごとは、自分が全部引き寄せているのです。向上するために、私が引き寄せたものを解決できたら、又新しい世界が出来るのです。祈りを込めてするのです。全員でなく、特定の人に喜んでもらえば良いのです。そうすることで向こうの世界に信頼されているのです。私たちは、集合する人達のグループの為にしているのです。

 具体的に幸せになれるか。
① テクニック的なことは言えないし、意味が無いことです。個人性を超えた祈りか、志を持つことです。この仕事によって世の中の為になる為の事をしたい、それをするのです。私は42歳に伊勢神宮で自分にふさわしい仕事を下さいとお願いした。そしてお筆の御用が来たのです。
② 自分が出来るギブ&ギブ、布施、ダーマナを持続すること。それを1つ持つことです。
私は幸せ通信を書いていますが、自分にお金は一切入っていないのです。家内にアホと言われています。そして人より10年遅れている、といつも言われ、今は20年遅れていると言われています。家内は普通の人です。私は著作権を放棄しているのですが、ギブしていると必要な時に、必要なものが入ってくるのです。まず与えなさい。入るのは後です。私はフリーターで家を3軒建てました。無償な行為を持続することです。
③ 自他一体、随喜です。人の成功を喜んであげることです。あれも自分、と分かってきたら自分も喜べるようになって来た。許すことが必要です。許さないと自分を自分で縛っているのです。それは経験して勉強するしかありません。ここでの出逢いは自分が引き寄せたものです。覚悟を決めてやることで、次の世界が開かれるのです。しかし、追い詰められないとなかなか覚悟が決まらないものです。

 座禅をすることです。座禅をすることで自他一体が分かってきました。おおらかな座禅です。
 そして延命十句観音経を唱えること。これで癌が治り、死にそうな人が生き返ったという人がいます。3000回唱えること。
 これらをやってみて下さい。そして来年からの大敬カンパニーをサポートして下さい。」