2015年11月12日木曜日

507「光と陰7」2015,11,11

 5日目の朝です。旅の疲れも無く、元気、快調です。9時にこんどはボルボ社製の大型バスで、バルセロナの市内観光に出かけました。

 最初はモンジュイックの丘です。1992年バルセロナオリンピックが開催されたメイン会場があったところです。14歳の岩崎恭子が200m平泳ぎで金メダルを獲得したあのオリンピック大会です。
 モンジュイックの丘からはバルセロナ市街を一望できます。遠くにサグラダ・ファミリアが見えます。又、バルセロナ港、地中海を見下ろせるビュウポイントでは、大きな客船が沢山停泊しています。公園には多くの観光客がいて、露天や変わった衣装の方などそこかしこにいます。バルセロナは観光名所で年間2000万人以上の方が訪れるとか、日本全国よりも遥かに多い方が訪問するのですから驚きです。


 カタルーニャ美術館の開館時間10時に入館しました。

 中世のロマネスクやゴシックの美術品が展示されています。昨日観光したボイ谷の教会のフレスコ画も展示されています。見学しましたが、入館して直ぐに私はどっと力が抜ける感じで疲れが襲っていたので早々に出口に急いで向かい、展示室から出てロビーで休息していました。何か特別なエネルギーが展示品に残されているようです。人の思い、心地よくない情念の情報のようです。
 唯一、写真に収めた絵がありますが、何故か九曜紋が描かれていますし、微妙なバランスに惹かれました。

 皆さんも見終えて、ようやく館の外へでて心地よい風にあたって元気回復です。

いよいよ目指すはガウディの世界です。

 サグラダ・ファミリア教会から少し離れたところでバスを降りて暫し歩いて向かいます。凄い人で、大混雑です。バルセロナでの観光中の注意事項の第1はスリ、置き引きに用心です。リュックやショルダーも必ず前で抱えるようにしないと危ないとのことです。私はガイドさんに2度も注意されましたが無防備、安心感、丸出しの日本人です。

 ガウディ公園から教会を望みました。ガウディの作成した部分と後継者の作の違いを見て些か驚きです。遠目からはそのフォルムの独特な姿は興味をそそられますが、世界遺産に指定されているのがガウディの作成した部分だけという部分指定も納得できます。

  予約の時間に中に入れましたが、当日券は数時間並んでも買えない程の人気、大盛況で、年間300万人以上の入場者があり、入場料収入で建築費がまかなえるそうです。建築開始して130年経ちますが、今だに未完成です。かつては建築資金が無くて工事が中断したこともあったようで、ガウディも金策に苦労したようです。しかし今は世界遺産ともなりバルセロナで1番人気の観光名所になり、ガウディ没100年の2026年の完成を目指しているようです。

 教会へは東門から入りました。この東側は「生誕の門」と呼ばれ、ガウディがほとんど作成したものです。そこに描かれているのはイエスの生誕をお祝いしている物語です。流石に素晴らしい彫刻美で何とも不思議な世界に誘います。

 丁度、カメラのクルーが入っていてはしご車のような装置を駆使して入念に撮影をしていました。
 教会内部は「森の中に迷い込んだような、木の幹とその枝をイメージした柱がサグラダ・ファミリアの高い天井を支えています。壁側は色彩豊かなステンドグラスが太陽の光を取り込み、美しく神秘的な空間を演出しています。重厚な外観からは想像もつかない明るく色鮮やかな空間が広がります。」の表現そのままです。




 西門は「受難の門」ですがあまりにもの違いにごめんなさいでした。正直なところ期待の半分といったところでしたがガウディが設計図を残さずに模型を制作し、後継者にその思いを託した手法は素晴らしいものです。細かく見ると人間の自己主張、顕示欲を感じる混沌としたアンバランスで、これからの21世紀を予兆するモニュメントに思えました。


 皆さんも30分足らずの見学で十分で、予定より早くに教会を後にしてランチに向かいました。

 しかしランチのお店がまだ開店していません。幸いに地中海のビーチの近くのお店ですので、時間まで海岸で散策、自由時間になり、地中海のきらきら輝く太陽の光を味わえましたのでラッキーでした。


 そしてランチの内容も今回のスペインでベストの味わいで目出度し目出度し、大満足です。