2015年5月21日木曜日

438「禅の会2」2015,5,20

  5月3日朝、仙台は濃霧でした。その日大阪伊丹空港から近藤さんと息子さんの太郎さんが9時半頃に到着する便で、大敬さんは福岡空港から10時半頃着の便でお越しになる予定です。朝、濃霧の空を見てひょっとしたら仙台空港も着陸難しいかもと思いました。そんな時に、太郎さんから伊丹から連絡がありました。仙台空港が濃霧の為、着陸できない時は福島空港へ着陸する条件運行とのことです。ひょっとしたら福岡便も!すわ大変です。
 実は前日2日に私は福岡からの最終便で仙台に帰って来ていました。福岡を離陸するときに仙台空港は濃霧の為に仙台空港上空に行き着陸できない時は、成田又は名古屋空港に着陸するとの条件付きでした。えっ、でも天にお任せするしかないと仙台に向かい、どうにか無事に着陸できたのでした。
 取りあえず仙台空港に皆さんを迎えに向かいました。程なく太郎さんから無事着陸できたと連絡が入り一安心です。大敬さんも予定通り到着して無難に全国行脚の初日が始まりました。
 3日は山形市での講演会で仙台に戻って懇親会です。私が運転手でお連れすることに成りました。大敬さんとは5年振りくらいでしょうか。東京で近藤さんのTHDでの講演会の時にお会いして以来です。そして大敬さんの仙台訪問は15年ぶりです。
 ゴールデンウイーク真っ只中、高速道路は大渋滞でいつもより1時間程時間がかかりましたが、山形市内で美味しいお蕎麦を食べて13時頃に会場に到着できました。全てはみんな丁度良い加減です。

 講演会は最初に近藤洋一さんから「今、お伝えしたいこと」と題して、大敬さんとのご縁の事、今の時流の捉え方、今後の展開もお示しいただきました。その中で、近藤太郎さんからバンクシアフィットネスの実践指導も頂けて、身体をリラックスして大敬さんの講演会に臨みました。


 大敬さんは4月に新刊「2万人の人生を変えた23通の手紙 夢をかなえる「一番簡単な考え方」」を出版されていました。

私は早々に購入して読ませていただいていましたが、こころさんの迷妄をすっきり修めて頂き、お蔭様で光明を見い出すことが出来ていました。今更ながら意識が全てを活かす大元で、必要な時にその教え、学びを直ぐに頂けるありがたさを実感していました。言葉、文章の御用をして下さる大敬さんの存在とのご縁に改めて感謝をしていました。
 そんな大敬さんのお話を簡単に紹介します。

「私は48歳でデビューしました。その内容は心のゴムひも理論をお伝えするものです。
多くの方は幸せになりたい、幸せに生きたいがどうしたらなれるのかと思っています。そして地位や肩書、お金があっても不幸な人が多いです。すべては心が形の状態を作っています。幸せは何んなのか。それを知り幸せを育てることが必要です。
 
 私は47歳まで不幸な人生で、貧困感、孤独感、無力感、徒労感でいっぱいでした。豊かな感じとはどういうものなのか。閉鎖的なものは最終的に不幸になります。今あるものが無く成ったらどうしようと不安に成り、壁を作って恐怖感を抱くようになります。
 私の字はムと禾で出来ています。ムは囲いの意味で、禾は稲束のことです。昔は財産の稲束の禾を囲っていること、それが私がすることでした。
 逆に囲いを開くことが公です。私は財を増やそうとするし、不安だから囲いを厚くする。すると暗く、光が入らずに、呼吸が出来なくなります。ですから開放的な豊かさが必要です。すべては必要な時に入ってきます。
 
 私は45歳でその囲いが解けました。やがて自分に必要な事がやって来ると思っていました。空っぽ財布を持つと楽です。それを持つと不思議なことに成ります。お店で物を買いたいと思ってカウンターに行くと財布に必要な額のお金が入っているのです。空っぽ財布で大丈夫。必要な時に与えられる豊かさです。
 2年前に高校を退職しましたが、今は嘱託をしています。お金がなんとなく入ってきて、不思議な豊かさがあります。才能も解放されると入ってきます。私は45歳で文章を書ける様になりました。自分が書いた文章を読むと感動します。というのは自分が書いた内容を私は覚えていないのです。頭で試作したものは記憶に残るのですが、私のものは素通しなので記憶に残らないのです。
 書いたものが本として売れても私にはお金は入りません。自分の文章を喜んでくれる人、それを読んで生きがいを持てる人がいる事が嬉しいしし、やりがい、生きがいを与えられているのが嬉しいのです。ですから私には著作権は関係ないのです。素晴らしいものは個人性を越えているのでそれで良いのです。
 
 禅の公案で雲門さんのことがあります。宇宙全体が光を照らしているので、個人性を越えています。豊かさ、才能、お金、人材、すべては孤独でなく賑やかです。しかしグループの集団意識、仲間意識は敵を作り、異質を見つけて結団します。本来は集団意識ではなく、いのちが全体でひとつで、兄弟意識です。
 私は職場などの飲み会には行きません。形の上では勝手な行動ですが、私の周りは賑やかで、生きがい、やりがいがあります。
 私は45歳で行き詰り、貧困、孤独、疲労感で伊勢神宮に行き、「もう死んでも良いので神様の御用を何かさせてください」、とお願いした時、突然繋がりました。そこで筆の御用を頂き、それをやっている。このことをやることでいのちを保てています。そのように生きている事で貢献することが出来ています。そしてそう思える幸せ感覚が出来て来ました。 
 心の状態で、幸、不幸が生じていますので、勉強した方が良いので、それを伝えています。

 般若心経が教材には良いです。心は摩訶で、大きく、般若は智慧のことです。心はベテランのタクシー運転手。心の中に全部が入っています。しかしその心さんに任せられずに心配をする人がいます。心は従順で行ってくれるのですが、地上世界では自己判断で動いて勉強しています。そのことが賢い人の一番悪いところです。
 私の2番目の師匠は東大をトップで卒業した人でとても賢かったです。そんな人はダメで任せられないのです。ですから最期の処が分からなかった。心さんの知恵は間違いないのです。
 波羅(はら)は目的地、密多(みった)は到着した。思いを形にする自動性、お自動さん性です。良いところもあり、怖いところもあり、言っている事が現実になります。心に写ったものを現実化しています。ですから占いをすると、それが自己暗示になります。
 大きく、影響が多い知恵があり、思いが形になる自動性があります。心がどう働くかが大事です。五蘊(ごおん)さんは働きのセンターです。心の世界の循環システムで、映写機です。
 光りはいのちの本質です。心を媒介として思いの世界を作った。スクリーンを作ったのは形の世界、時空世界で、光を投映させて遊ぼうとしたのです。形の世界は色で、その色の受け取り方には癖があります。その受け取ったものを思う。そこで繰り返された思いを書き込むのが行です。それがゴールとしてスクリーンに表われる、そのシナリヲを作るのが識です。人生ドラマを作る、出来た色を又見て、色受想行識の繰り返しをするのです。
 同じことを繰り返し、継続があるのがおかしいのです。書き込みで嫌いな人を書き込み、又思う、その繰り返し。又そのドラマを繰り返してをすることで悪循環することになります。
 本当は切れているのに、それをしているのは自分です。嫌だ、嫌だを書き込むことが悪循環に成るのです。受け取り方、思いがぐるぐる回る事を止めることです。それを繰り返すことで更に悪いことを繰り返すことになります。ですからそれを断ち切ることです。逆に書き込みを良いことに書くと、善循環と変わって行くのです。
 空海によるアドバンス法で、思いが叶う心の作り方があります。将来、自分が成長する方向で受け取る。もし、ためらうならやめることです。迷う時は動かないこと。それを瞬間で決める。いろんな因果が出るので、良いものも、悪い物もあるりますので途方に暮れるのが良いのです。