2015年5月17日日曜日

437「禅の会1」2015,5,17

 立花大敬さんは仙台天命塾の名付け親です。その大敬さんが15年ぶりに仙台で講演をして下さる事に成りました。九州福岡の有名進学高校の教職を昨年定年退職し、その後嘱託で勤務されています。少し時間的余裕が出来て、来年からは嘱託も終えて、いよいよ「大敬&カンパニー」として全国行脚を出来る事に成りそうです。その第1弾として今回、仙台にお越し頂けたのでした。

 天命塾の始まりは、トータルヘルスデザインの創業者の近藤洋一さんのご縁で全ては始まり、またその近藤さんの御尽力で新たな展開に繋がっています。その経緯、趣旨を先ず紹介します。

「いつもお世話になり有難く、感謝申し上げます。
 今、私たちは、厳しい“冬の時代”を生きていると言ってよいと思います。そんな時代だからこそ、心の豊かさを養い、暖かい春を呼びこみたいものです。
 そこでご存じ、立花大敬さんの登場です。
 禅の達人・立花大敬さんは、『“思い”が核となって、世界が形づくられていく、そのカラクリが分かるようになってきました。
 軽やかに、さわやかに、思い通りに、いや思い以上に恵まれて、楽しく・・・ふつふつと、イノチの源泉から刻々湧き上がってくるこの喜びは、とても自分だけにおさめておけるもんじゃありません。
 みなさんとともに、この喜びを喜びたい。世界中の人たちがみな、この最高の喜びを手に入れたら、もう、モノやイノチを失う恐怖から、争いのたえぬ人生を送る必要はないのです』と述べておられます。

 半世紀前「私たちの志」
 大敬さんは19歳の時に禅をはじめられました。接心会が終わって茶話会になった時、禅を始めた動機について、次のように話をされたそうです。
『現代文明は行き詰まってしまいました。このままでは人類の破滅も時間の問題です。そこで、21世紀に向けて、新しい指導理念が必要で、その新理念のもとで、新文明を創り出してゆかねばならないと思います。
 そのためのヒントが禅に得られるのではないかとねらいを定めました。それで禅をはじめました』
 すると、ある雲水さん(禅の修行層のこと)が、「へーえ、ずいぶん大きな話だねえ」と嘆声を上げたものだから、皆がどっと笑い声をあげたそうです。
 青年の志を聞いて笑ってはダメなのですね。
 高校の先生をしておられる大敬さんは『純粋に、その志に感動し、その志に手を差し伸べ、力を添えてあげるのが、大人の役割なのだ。教育者として一番大切なことは、学生(青年、若者)の志を養い育てること、大事にすることです。〈志(ルビ:こころざし)〉は〈心指(ルビ:こころざ)し〉で、その若者の心が僕はこの方向に行くんだよと指し示しているのです。心が万物、万事の創造主なんです・・・』と述べておられます。

 私も大敬さんに共鳴する体験をしています。
 高校3年生を卒業するとき、みんなで卒業文集を作ろう、ということになりました。その中に、「君は将来どんな人間になりたいか?」というテーマで、一人一人が自分の将来像を発表するという企画がありました。
 私は「地球を転がすような人間になりたい」と書いたのでした。
 何故そんなことを書いたのかについてはよく覚えていませんが、そんな荒唐無稽な将来像があったからこそ、大敬さんと出会い、ご縁がつながり、今回の企画に結び付いたということを強く感じています。
 ちなみに、私が(株)トータルヘルスデザインを創業するとき、以下のような基本理念を掲げました。1990年のことです。
 ・・・・・・私たちは、資本主義という競争を前提とした経済システムの中で暮らしています。マネーゲームが横行し、人間を疎外する資本主義制度はもうその役割を終えたと言ってよいと思います。
 来るべき新しい社会は「愛と調和、互恵と共生」をキーワードとする、人間関係、人間成長を重視した社会になるでしょう。
 古い資本主義体制を支えたのは「“奪う”ことによって豊かになろうとする経済システム」でした。いま迎えようとしている新しい社会は「“与える”ことによって豊かになろうとする人たちが創る社会」です。・・・・・

「大敬&カンパニー」の志
 いま、世界は混とん状態にあります。人類は21世紀にふさわしい指導理念のもとで、新文明を創造する必要に迫られているのです。私たちは21世紀の指導理念を多くの人と分かち合い、“愛と調和、互恵と共生”の21世紀にふさわしい新文明を創り出したいと思っています。
 いよいよ「始まりの始まり」です。まず大敬さんのお話に耳を傾け、ひとつになって心に春を呼び寄せましょう。「大敬&カンパニー」は、大敬さんと仲間が、一つになって“春の時代”を呼び寄せよう、という試みです。
 そんな仲間の輪を全国各地に広め、世界人類に“春の時代”がやってくることを祈りたいと思うのです。
 ともに”春の心“をもって“春の時代”を創造いたしましょう。皆様のご参加を心よりお待ちしています。
 2015年2月 大敬&カンパニー代表 トータルヘルスデザイン  近藤洋一」

 日ごろ、近藤さんと色々な事でご指導頂きながら仙台天命塾も18年に成ります。なにしろ仙台天命塾の産みの親はこの近藤洋一さんなのですからあり難がたいことです。ですから全国行脚を始めるにあたってはいの一番に仙台の名が挙がっていたのです。
 今年の2月に近藤さんから電話を頂き、その事をお聞きして、即答で仙台講演会の開催が決まった次第です。
 
 今回の講演の内容をお伝えする前に立花大敬(たちばな だいけい)さんのプロフィールを紹介します。
 昭和 23 年大阪生まれ。大阪大学にて生物工学を研究。19 歳(大学在学中)、禅に入門。以降、曹洞、臨済等の諸老師に指導を仰ぎ、「自分は一体何なのか」を模索し続け、究極は「ひとついのち」であると直覚され42 歳で天命を知る。48 歳、禅を極め、“天からのメッセージ”を文章にし、《しあわせ通信》を開始。著述、講演活動を展開中。  
 著書に『天界の禅者大いに語る』 『悟』 『禅』 『禅の達人たち』(以上、潮文社) 『しあわせ通信』(『心はゴムひも!』 『神様の壺』 『ひとついのち』 『お日さまの教え』 『楽々いのち』 『花咲か人生』 『大宇宙合格!』『法華経講義』 『大丈夫・そのまま!』) 『朗読CD 版 立花大敬先生しあわせ通信』 『しあわせ通信 直筆原稿版 第一集』 『あなたの夢を実現する人生飛行術』 『大敬詩集』(以上、本心庵)がある。
 今年4月に「2万人の人生を変えた23通の手紙 夢をかなえる「一番簡単な考え方」」(イースト・プレス)が出版されています。