2013年10月25日金曜日

249「稔り秋」2013,1024


 10月13日の飯島秀行さんの講演会は嬉しき中に終える事が出来ました。終了後、飯島さん達と昼食を共にしました。朝には講演会が終わったら直ぐに帰るとお話になっていましたが、食欲も出たようで皆さんと食卓を共に囲んで歓談の中、美味しい中華を頂けました。  
 今日の講演会でも本質、原点のお話をして下さる中にエネルギーが入って更に活性し、お腹も満たして心地良い中に仙台を後にして頂けたようです。ありがたきこと、嬉しきことです。次回の仙台講演会は2014年3月29,30日に決まりました。多分、その時には飯島さんの決意、覚悟されたことの結果が現象化されて報告いただけるのではないかと思います。是非ともそうなる事を願っています。
 
 食事を共にしたテンメイ仲間6人で午後は名取農場で作業をすることになりました。私達も大きな学びとエネルギーを頂いて、かなり吸引力が高まり活性化した状態です。放出するには農作業が一番です。農場到着は15時前で早速作業開始です。
 台風で倒れたトマトを収穫して撤去、特別区の始末、A区の紫蘇、コスモス等の始末、大きく成りすぎた野菜の収穫、サツマイモの試し掘り等です。そして明日の稲刈りの昼食の芋煮汁の食材を収穫して準備です。終わってみれば陽もとっぷりと暮れて、ほとんど真っ暗で見えない時まで休みなしで作業しました。



 それからは室内での作業です。収穫したトマトのピクルス漬けとシロップ煮と加工保存の作業が続きます。その為に必要な材料の買い出しです。更に収穫したアイデアルの調理法の試作もあり、遅い夕食を済ませてて終了したのは10時半過ぎです。疲れ知らずで、皆さんフル回転です。お蔭様でO農場長の懸案事項の多くは解決できて大喜びです。1週間分の作業が出来た感じです。お蔭様で大きな働きで喜びを沢山頂いた充実した一日でした。
 

 翌日14日は快晴、とても良い天気で稲刈り日和です。7時過ぎに天命舎近くの喫茶店でミーテイングして仙台駅で、他の方々と合流して石巻の木村農園さんに向かいました。10時過ぎには20数名が揃って稲刈り開始です。
 木村さんの田んぼを使わせて頂いて今年で5年目です。今日は木村さんは親戚の御不幸があり葬儀に参列で午後3時頃まで不在です。しかしサバイバル講座講師の佐々木義秋さんや木村さんの奥さまの指示、そして木村農園の2名の若手社員の準備怠りなくで作業はすこぶる順調に進みます。


 田んぼも程よく土が乾いていて鎌で稲を手狩りをして手で藁束を結紮するのと、小型のコンバインを使っての自動結紮、それを棒杭に重ねて積み上げて行く作業とを各自が思い思い分担して行う作業です。
 私はほとんど結紮された稲束を集めて棒杭に積み上げて行く作業をしました。木村さんの二人の可愛いお嬢様も今年は大活躍です。楽しい作業は仕事が捗ります。
 
 

お昼は美味しい芋煮汁です。休憩もそこそこに午後の作業もスピーディーに進み、想定外に2反歩半程のササニシキともち米の2枚の田んぼを刈り上げました。




毎年参加のKさんは流石にベテランです。彼女の5年目の熟練した稲束の捌き方はプロです。ビデオに収まったその動きはお見事で、皆さんから大歓声、ポーズも決まって楽しき美技は拍手喝采です。基礎が出来て動きが整ってくると無駄が無く、全てが心地良き自然の姿がさり気なく、美しさと自信を与えます。継続は未知なる能力を培い、新たな成長をもたらします。喜びと楽しみの仲間達との継続出来る活動の場が大切だなと実感です。


 最期の稲を刈り上げて皆さんで大歓声です。落ち穂拾いをして全てを棒杭に重ねあげて全て完了です。夕暮れまじかで夕陽を頂いての集合写真は笑みが溢れています。共に成し遂げた達成感と心と身体が喜ぶ至福感でしょうか。


 年々年を追うごとに全てが整い、順調に事が進みます。今年の6月の田植えの時に帰りに、自分の車の運転で自損事故を起こして骨折入院していたSさんも元気に参加して下さっています。思いで深い今年の稲作を感慨深げに終えることが出来ました。
 我々が使わせて頂いている田んぼには、生体エネルギーの農業資材が生態系生体プログラム農法の必要量が毎年投入されていますので、年々田んぼの土壌が出来てきています。隣の他の方の田んぼとの違いは一目瞭然、歩くだけで違いが分かる程です。今年は稲穂の重さもかなりあり1反歩9表ほどの収量でしょうか、後は天日乾燥で更にエネルギーが実に集まり、充実した玄米と成る事でしょう。脱穀が楽しみです。
 実は今日の稲刈りは、せいぜい出来ても1枚半ほど位の予想でした。コンバインの束ねる紐が無く成ったら終わり、三時くらいに終了予定でした。しかし途中紐を買いに行き、棒杭も用意した60本も全て使いきって終了になりましたが、殊の外、木村さんは喜んで下さいました。何しろ台風26号がまじかに迫っていたのですから、途中刈り残して置くのとは大違いです。

 昨日の名取農場でのO農場長の懸案事項が完了出来、今日は木村さんの望みを共に達成できたことは縁して係る私達にとっても実り多き充実の喜びの毎日です。
 
 稲刈り後は希望者の方々は温泉に入って疲れを癒して楽しい夕食会、交流会です。今年は石巻市の上品の郷に向かいます。いつも行く涌谷町の天平の湯はお気に入りだったのですが、最近レストランの業者が変わって、品ぞろえが様変わりでちょっとがっかりとのことです。そこで変更に相成ったのですが、上品の郷も素晴らしい温泉で、珍しく空いていてゆっくり温泉で癒されて身体はすっきり、その後は楽しいディナーバイキングに皆さん大満足です。今日一日の楽しき話題に話が弾みます。
 7時半がラストオーダーで、全て楽しいうちに終了して木村さん親子とお別れです。お土産に木村農園さんの評判の美味しいおこげ煎餅を頂いて仙台駅に向かいました。仙台駅に新幹線で埼玉に帰る、稲束捌きの美技を発揮して活躍したKさんを送りました。遠路いつもありがとうございます。
 そして残った有志で更なるミーテイングを少ししました。これがまた思いがけない話題になり、加速度的に事は進展していることを実感させて頂きました。将に、稔り秋です。全ては予定調和であり、連鎖調和です。縁する方々の幸多きことを願う秋深き夜でした。
 
 しかし翌日15日未明から雨が降り出して台風26号は太平洋を北上し、16日は大雨です。昼ごろに木村さんから田んぼの状況を知らせるメールが入りました。添付の写真には田んぼが水没して棒杭が倒れ、水に浸かっている惨状が映し出されています。大変の事になっています。でも、全てを刈り上げることが出来たことは不幸中の幸いであったと思いました。
 水が引けた後、棒杭を打ちなおして再度天日干しをされて問題は解決したようで何よりでした。木村さんの田んぼの稲刈りがまだ4町歩半残っていたようですがそちらもその後順調に稲刈り作業が進んでいるようです。
 
 大難を小難に、無難に出来るように人間の智慧を働かせ、準備を怠りなくすることが必要と、また新たな学びを頂きながら歩む、実り多き秋の日日です。
 お蔭様で、確実に諸事万端、私達の周りには好循環、進展が起きています。日々楽しみでありがたい、嬉しきことです。